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医学部受験は模試が重要!知っておきたい活用法

医学部受験では模試(模擬試験)を有効に活用することが非常に重要です。模試をうまく活用しなければ自分の現状でのレベルを把握できません。しかし、模試選びを間違えると貴重な勉強の時間と労力を浪費することになってしまいます。模試の活用法を熟知することで、勉強の効率化を図ることが大切です。ここでは医学部受験で知っておきたい模試の活用法や、模試を使った勉強計画の立て方、模試の選び方について詳しく紹介します。

医学部入試で模試が欠かせない3つの理由

入試の予行練習になる

模試がなぜ重要なのか、その一番の理由は何といっても試験の予行演習を行うことができるという点にあります。希望の大学に入学するためには、その大学を受験する学生のなかで合格点を取ることが重要なのですが、そのためには闇雲に勉強するのではなく、しっかりと計画を立てて勉強することが重要です。

この計画には時間の管理も含まれます。入試で合格点を取るには、入試本番日から逆算して勉強の計画を立て、学力を上げていき、入試当日に実力を発揮することが大切です。時間を有効に活用して効率よく点数を取得するために、試験の傾向を把握して試験時間の管理まで徹底して行わなければいけません。

大学によって入試問題の傾向も異なるので、自分が目指す大学の入試傾向に合わせて勉強し、あらかじめ試験に慣れておくことは非常に重要なことです。また限られた時間で各大学の傾向を把握し、それに対応するためには模試の活用が有効なのです。

さらに、入試では想定外のことも起こる可能性があります。その想定外の設問にいかに対処するのか、模試で体得しておくと、たとえ想像以上に難易度の高い問題に出くわしたとしても冷静に対処できるでしょう。

模試を使って試験の予行演習を行い、本番でも十分な実力が出せるように心がけておきましょう。

入試本番に近い緊張感を経験できる

本番に近い緊張感を模試では経験できるのもメリットの1つです。年間を通じて行われる模試の点数にこだわりをもち、順位を向上させるように努力する習慣がつくと、毎回の模試に緊張感が生まれてきます。すると、試験前の知識の確認や試験前の実力の向上に対してもこだわりが生まれ、良いコンディションで受験に臨めるように自分の状態をコントロールできるようになります。

また、試験の日が近づくにつれて極度の緊張や、寝付きの悪さなどの問題が出てくる可能性があることを事前に知っておくと、本番前に対処できるようになります。試験の緊張から焦りが出てくることもありますし、その焦りのなかでどのように立て直すのかも模試でしか練習することができない大きな経験です。

全体の立ち位置を確認できる

模試を受ける意義は単に試験に慣れるという点に留まりません。模試の結果を通じて、自分の現状でのレベルを把握することも大きなメリットです。模試は、受験生の成績にばらつきが出るように作られていて、自分が今どのくらいの位置にいるのか、今の自分の成績が入学志願者のなかでどのくらいの位置にいるのかを把握できます。

模試の結果を通じて成績がわかると、自分がどの方向に向かって勉強を進めれば良いのか、今自分の問題点はどこにあるのかがわかり、模試で得られた弱点や強みをもとに勉強計画を練ることができます。受験勉強は、常に方向を見極めて勉強を進めていくことの繰り返しです。合格という最終目標に到達できるように、常に自分が向かうべき方向を確認しながら進めるように心がけましょう。

模試を活用した勉強法とは?

模試を受けるのであればその活用法にも着目しなければいけません。模試をより有効活用するポイントを紹介します。

大切なのは、模試の結果を分析すること

模試を有効活用するうえで注意したいのが、模試の結果の分析です。多くの受験生は模試を通じて結果を見て、自分の偏差値がどのように変化したのかという数字に注目してしまいがちです。しかし、受験生の指導を行う予備校の講師は違う見方をします。

もちろん点数も重要なのですが、模試の結果を通じて、得点できなかった問題の傾向・正答率の分析・出題分野と取得率の比較など、さまざまな観点から模試の結果を分析し、その後の指導に活用していきます。受験生単独でこのような分析を行うのは非常に大きな負担になってしまうので、まずは予備校の講師など専門家の手を借りながら、しっかりと受験対策を講じるようにしましょう。

点数よりも他の受験生との差を意識する

模試の結果の活用で、注意しておきたいのが点数ではなく他の受験生との差です。上位層に食い込むためにはあとどれくらいの点数を取ればよいのかを考え、不足した分の点数を補うには自分が他の受験生に差をつけられている原因は何かを追究していく姿勢が必要です。

他の受験生との差を意識するうえで注意しておきたいのが、厳正な模試なのかどうかという問題です。模試のなかには実施日程が複数に渡るものや、自宅受験が可能なものもあり、このような模試は試験の結果の厳密性が担保できません。厳正実施されている模試なのかどうかをしっかりと判断して、自分の成績向上に活かしましょう。

大学別模試を活用して傾向をつかむ

模試のなかでも大学別の模試はかなり有効な分析ができるものです。大学別模試は本番さながらの条件が整えられている模試で、問題の内容・難易度・回答用紙にまで本番を意識した内容になっています。そのため、大学別模試が設定されている大学の受験を希望する場合には、入念に大学別模試のなかでどれくらいの位置にいたのかを分析する必要があります。

大学によって問題の傾向も難易度も大きく異なります。大学別模試を活用して受験に活かしていきましょう。

模試を受ける前のチェックポイント

模試のターゲットを確認する

模試を受ける前にまず注目したいのが、模試のターゲットです。模試によって、対象としている学生像が異なるので、ターゲットに合わせた模試選択をしなければいけません。

例えば駿台予備校が行う全国模試のような模試は非常に難易度が高く、東京大学・京都大学といった難関大学の受験生や、国公立大学医学部などの上位層の受験を希望している学生にとって妥当な模試だといえます。しかし、これが他の予備校で行われている全国規模の記述模試に変わってしまうと、ターゲットが異なってくることがあります。

地方国立大学の医学部を受験するのであれば、もっと基本的な問題を中心に出題される模試を受験しなければいけませんし、私大の医学部を受験するのであれば医学部に特化した模試を選択する必要があります。

自分がどのような大学に行きたいのかしっかりと念頭に置きながら模試を選択するようにしましょう。

問題形式を確認する

模試の問題形式も注目したいポイントです。模試の過去問を見て、問題の数、記述の多さ、選択問題の選択肢などの形式をあらかじめ把握してから受験しなくてはいけません。しっかりと受験に活用できるように問題の形式まで注目しましょう。

共通テストの模試は受験必須

大学入学共通テストの模試は、今後、必須といってもいいほど受験しなければいけない模試の1つとなるでしょう。私大専願の受験生であれば利用しない可能性もあるかもしれませんが、国公立大学の医学部を受験する受験生や、センター出願を利用する受験生であれば共通テストの経験値をしっかりと積むためにも受験をする必要があります

共通テストの模試はそのまま直前期に使える練習材料にもなります。まだまだ情報や教材が不足している現状なので、極力受験をするように心がけておきましょう。

全国統一医学部テストを利用して合格に近づく

全国統一医学部テストは、私立医学部受験生にとって欠かすことができない模試の1つでしょう。全国統一医学部テストは日本で唯一の私立医学部を対象にした全国規模の模試で、東進ハイスクール主催のもと、YMS・メビオ・野田クルゼ・英進館・早稲田アカデミーの医学部専門予備校が提携した全国初の統一模試です。出題範囲も出題形式も網羅されています。試験実施から2週間ほどで成績表が返却されるので、タイムラグが少ない分、志望校や勉強方針の決定に大いに役立ちます。また、何よりも合格可能性の高い医学部を迅速に判断するのにも役立ちます。私立大学の医学部を受験するときにはぜひ全国統一医学部テストを有効活用しましょう。

まとめ

模擬試験を有効活用するのは医学部受験生にとって必須の対策法です。医学部はどうしても受験問題の難易度が高く、受験生は非常に大きな負担を強いられる傾向にあります。しかし、模試を通じて自分の特徴・弱点を把握し、より効率の良い勉強を進めることができれば負担も軽減できます。これから医学部を受験するときには模試の有効活用まで気を配って受験できるように心がけておきましょう。