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海抜40mの高台に立つ「金沢医科大学」医学部受験

三大学合同入試説明会を終えて

去る2018/12/2メビオでは金沢医科大学、岩手医科大学、愛知医科大学の三大学の合同入試説明会を実施しました。その内容をダイジェストで報告いたします。

今回はまず金沢医科大学です。

金沢医科大学

講演者は金沢医科大学入学センター、村井課長でした。次のような項目ごとの説明をされました。

金沢医科大学の紹介

まず、金沢医科大学へのアクセスです。メビオのある大阪から金沢まで、北陸線の特急「サンダーバード」で2時間40分です。東京からだと北陸新幹線で2時間半。金沢駅から電車とバスで約30分の所にあります。海抜40m の高台に立つ大学です。

金沢医科大学は1972年設立で、医学部と看護学部の2学部があります。医療機関として金沢医科大学病院、金沢医科大学氷見市民病院、能登北部地域医療研究所があります。

カリキュラムの特徴
  1. 初年度教育の充実
  2. アクティブ・ラーニング
  3. 早期臨床体験実習
  4. クリニカル・クラークシップ、診療参加型臨床実習
  5. 医学教育海外研修プログラム

入試について

来年度入試の変更点は次の通りです。

  • 出願がネット出願になります。
  • 名古屋会場がTKP ガーデンシティPREMIUM 名駅西口に変更になります。
  • 1次試験、2次試験の合格発表が13時から17時に変更になります。
  • 一般後期試験では、大阪会場が新設されます。場所は天満研修センターです。
  • 試験時間も10:00~12:30に変更されます。
  • 編入試験については定員が5名から3名になります。
  • 試験は後期一般試験と同日ですが、編入試験と後期一般試験の併願はできません。
金沢医科大学の医学部入試は面接試験に特徴があります

編入試験や一般入試の前期、後期ではグループ面接が導入されています。面接時間は1グループ約20~30分間、1 グループは3~5名で、面接官は3名です。入室前に別室にて「課題文」を9分間読み、考えをまとめます。その後、係の合図で一斉に入室し、まず一人ずつ課題についての意見を一人約1分半で述べます。

引き続き、課題についてグループディスカッションを行うのです。ここでのポイントですが、自分の意見をきちんと述べること。受験生にはディベートではなくコミュニケーションを求めており、相手の発言を理解し、それに対して批判的に議論をぶつけるのではなく、相手と自分の相違点や同意できること、できないことを明確にした上でコミュニケーションする能力を重視しています。

また、必ずしも課題についての正解は求めておらず、議論の過程を重視しています。周りの意見も良く聞いた上で、発言ができるかどうかの、協調性をみたいと考えています。社会に起きている様々なことに関心を持ち、自分の意見が言えるようになるよう練習してほしいものです。

新聞の1面を毎日読んで自分の意見を言えるようにするのも一つの方法です。金沢医科大学の小論文は課題文を読み、要点を300字で要約するもので、次年度もこの形式は変更がないようです。

金沢医科大学 入試の結果

2019年度 金沢医科大学「AO入試」の結果
志願者 339名
合格者 27名
志願者 男女比 男性198名:女性141名
合格者 男女比 男性9名:女性18名
志願者 構成比 現役75名:一浪以上264名
合格者 構成比 現役2名:一浪以上25名
2019年度 金沢医科大学「指定枝推薦」の結果
志願者 10名
合格者 5名
志願者 男女比 男性4名:女性6名
合格者 男女比 男性1名:女性4名
志願者 構成比 現役7名:一浪生3名
合格者 構成比 現役3名:一浪生2名
2018年度 金沢医科大学「一般入試前期」の結果
志願者 3,286名
一次合格 598名
二次合格 110名
入学 63名
補欠候補 297名
繰り上げ合格 96名
一次合格者 最低得点 271/400満点
志願者 男女比 男性2,144名:女性1.142名
一次合格 男女比 男性375名:女性223名
二次合格 男女比 男性60名:女性50名
入学者 男女比 男性43名:女性20名
志願者 構成比 現役416名:一浪以上2,870名
一次合格 構成比 現役23名:一浪以上575名
二次合格 構成比 現役9名:一浪以上101名
入学者 構成比 現役3名:一浪以上60名
2018年度 金沢医科大学「一般入試後期」の結果
志願者 1,488名
一次合格 155名
二次合格 10名
入学 12名
補欠候補 68名
繰り上げ合格 4名
一次合格者 最低得点 140/200満点
志願者 男女比 男性611名:女性245名
一次合格 男女比 男性99名:女性56名
二次合格 男女比 男性5名:女性5名
入学者 男女比 男性8名:女性4名
志願者 構成比 現役245名:一浪以上1,243名
一次合格 構成比 現役12名:一浪以上143名
二次合格 構成比 現役3名:一浪以上7名
入学者 構成比 現役2名:一浪以上10名

向、繰り上げ合格の通知は書留を速達で送ります。3月中旬以降は電話で意志を確認してからの送付になります。

2018年度「一般前期試験」の志願者
 一般 志願者数 3,286名
一般 志願者割合 現役12.6%
一浪生26.2%
二浪生20.3%
三浪生以上40.9%
金沢医科大学 志願者数 63名
入学 現役4.8%
一浪生28.6%
二浪生19.0%
三浪生以上47.6%

学生生活など学生の支援

金沢医科大学は学生生活など学生の支援に力を入れています。その一つが「メンター制度jです。

新入生が抱える不安や問題の解決をはかることが目的で、2〜5年生19名がメンターとなり、低学年学生の学習、生活、進路のアドバイスを行ないます。また、学生部には学生支援センターがあり、学生生活の支援、学生の悩み等をおぎなっていっています。

このように金沢医科大学は教員と学生の距離が日本一近く、面倒見の良い大学だと思っています。ちなみに、第112回医師国家試験の新卒生合格率は82.9%でした。