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開学100年を迎える「大阪医科大学」医学部受験

大阪医科大学は、開学100年を迎えようとする旧設の伝統校にして、西日本にある医学部の最難関大学の一つです。

国公立大学医学部との併願受験も多い私立医学部として、人気を集めています。

今回は、大阪医科大学の入試課の方に、お話をうかがいました。

開学100周年に向けて

  • まず最初は「学校法人・大阪医科薬科大学の設立」による,いわば法人レベルでの統合という段階ですが、3年後には大学自体が統合する予定だそうです。学校名も「大阪医科薬科大学」となります。
  • 新附属病院の建て替えを行っているところです。12階建てタワー。北棟は2021年、南棟は2023年完成予定です。
  • 次世代がん治療拠点、関西BNCT医療センターを建設します(BNCT=ホウ素中性子捕捉療法)。京都大学、大阪大学などと協同研究しているそうです。

キャンパスライフ

2023 年に日本の医学部にも導入されるグローバルスタンダードにも対応したカリキュラムです。

(例:病院実習を46週間から70週間に増やしました)

  • カリキュラム:従来の詰め込み型教育から自主性を重視した能動的学習に変化しました。生徒自身で学ぶことができるような工夫として「教員手作りのデジタル教材」を用意し、生徒全員がタブレット端末からアクセス可能にしました。
  • アクティブラーニングとしてPBL システムを導入しています。10 名以内のグループ+チューターで週3 回朝の1時間。患者のシナリオを元に診断をしています。臨床推論力高める狙いです。
学びの環境
  • クラブ活動が盛んだそうです。西医体総合優勝3回! 大医以外の優勝校は国公立ばかりなので立派な成績です。今年はラグビー部が51 年ぶりに優勝したそうです。

  • 海外サポート:中山国際医学医療交流センターを通じて海外10 大学(アジア中心)と提携しています。    
  • 歴史と伝統:1927 年創立、9000 名の卒業生を輩出しています。OBのいない都道府県はないそうです。   
  • 独自の奨学金制度があります。

入試

  1. Web 出願に:志望理由書が必要です(800~1,200字、去年の1,000字から変更)。
  2. 一般前期・後期
    • 前期は日程2/11 に戻ります。昨年1月下旬に開催したのはあくまでも会場の都合だそうです。前記の大阪会場は関大千里山キャンパス、後期は初めて大阪薬科大学で行います。
    • 毎年会場を間違えて本学に来る生徒がいるので注意してください、とのことです。
    • 2次試験:2019/2/20、繰り上げ候補者は2019/3/4。センター2019/2/28、後期2019/3/19。書類通知がないので間違えないように。繰り上げ候補の2次試験後合格発表があるわけではない。欠員が生じたら随時電話で繰り上げ合格を連絡するシステムです。
    • 小論文は30分、2種のテーマ(医学・科学系/時事・一般)から選びます。
    • 面接は15分、小論文、願書、調査書などを元に。礼容、振る舞い、コミュニケーション能力を見ます。点数化していないので挽回はむずかしいとのこと。1次(学科試験)でしっかり点数をとりましょう。(面接の目的は「医師としての不適切な人間を弾くことにある」と断言されていました)
  3. 学費3,141万/6年。
  4. 前期上位100名には特待生で242万円免除です。
  5. 研究医枠だと1,627万:卒後大学院に進学、基礎医学または社会医療の研究に10年。医師免許を取得することもできます。
  6. 地域枠:大阪府出身者のみ、卒後9 年間指定された地域で勤務する必要があります。
  7. 正規合格最低点は前期268/400、後期245/400、センター681。補欠でもあまり差がないとのことです。

補遺「建学の精神」入試について

  1. 文科省からの指導もあり「人を見る」目的の入試を昨年からスタートさせました。
  2. 多方面からの人間評価により合否を決めています。
  3. 学力は「センター試験は8割程度でよい。8割も9割もそうかわらない」とのことでした。
  4. 面接試験は「昨年は30分×3,4回」2日間に渡り行われます。
  5. 小論文に書かれた「実体験」についてしっかり話を聞きます。
  6. 人間として「(主体性を持って)どのような経験を積んでいるか」が重要。勉強ばっかりじゃ駄目ということです。